Talk about English(BBC英語学習サイトより)その2
先日紹介したBBC英語学習サイトの“Talk about English”ですが,バックナンバーに興味深いプログラムがあったので紹介したいと思います。
そのテーマは“Fluency and accuracy”,つまり「流暢さ(自然さ)と正確性」。英語に限らず言葉は生きていて常に進化しています。それによって,従来の文法では不適切な表現が一般的となることがしばしばあります。
そんな英語の現実について実例を紹介しながらディスカッションが展開されます。余談ですが,このプログラムではちょっとイレギュラーな構成となっており,いつものスタジオではなく語学学校での討論会形式となっています。
まずディスカッションのきっかけとなる話題は,欧米のスーパーなどでよく目にするこんな英語表現。
“10 items or less”
たくさんレジのあるスーパーでは,レジの一部にこんなサインがあります。つまり,10個以下の商品を買う人だけが利用することのできるレジで,ちょっとした買い物の際は長い列に並ばなくて済むワケです。とても合理的なシステムでワタシもアメリカではしばしば利用していましたが,なぜか日本では見かけませんよね。
まあそれは良いとして,この英語表現は文法的には不適切です。ナゼか分かりますか?ここでは個数,すなわち「数えられること」が大前提となりますので,“less”ではなく“fewer”が正解となります。
次の例は,“I wish I was taller.”。いわゆる仮定法過去ですが,これも文法的には不適切。正解は“I wish I were taller.”。“If I were you, ・・・”という表現も,日常英会話ではよく使いますね。
最後の例は,“My brother is taller than me.”。これも一見問題ないように思いますが,正確には“My brother is taller than I.”となります。
以上のような例そのものも興味深いのですが,もっと興味深いのは,英語ネイティブでも文法的に間違った例(それぞれの前者)の方がより自然に聞こえているということ。
つまり,より自然な英語や英会話を学ぶことと,文法的に正しい英語を学ぶこととは少し違うワケです。番組の中でも出てくるように,それらをバランスよく学ぶことが理想なのですが,少なくとも,「英語は進化していて,文法書が全てではない」ということは理解しておく必要があります。
結局,真の意味で正しい英語とは,文法的に正しいことだけでなく,どれだけの人がその言葉を自然に受け入れられるかも重要だということです。


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