初めての海外出張:英語学習の日々(3)
前回お話したように、英会話学習が軌道に乗り2年ほどたった頃、初めて米国に出張する機会がめぐってきました。出張の内容は学会発表で、25分間のスピーチと、その後10分間程度の質疑応答をこなさなければなりませんでした。
学会発表にしては、25分間のスピーチというのは、やや長めだと思います。といっても、その頃の私はアドリブでスピーチができるようなレベルではありませんでしたので、「原稿をひたすら読み上げる」という,今思うと非常に情けないものでした。(ρωT)ウェェ...
また、心配だった質疑応答も、幸いにして、質問がシンプルだったので、なんとかクリア(汗)。ということで、仕事そのものについては、まあ及第点というところでした。
その海外出張ですが、私にとって、実は初めての海外経験でもありました。ということで、英会話に関しては、それまで100%バーチャルな世界で現実を頭に浮かべながら学習を続けていたわけですが、その時,初めてのリアルな「英語ワールド」に飛び込むこととなりました。
そのような状況でしたから、英語や英会話に関しては、感じたこと・学んだことがたくさんありました。
まず、一番意外だったことは、ネイティブの人達が英語のできない外国人に対して、あまり気を使ってくれないということです。米国は「人種のルツボ」とも言われるように、多くの人種で構成されているため、日本のように、その人の外観で英語ができるかどうかを判断するのは困難です。また、英語のアクセントも様々で、それらにイチイチ対応していたら大変です。そういう意味では、英語の発音が不自然な人に対しても容赦しないということに理解できます。
ただ、上に書いた「気を使ってくれない」というのは、単にそういう理由からではないみたいなんですよね。少し会話を続ければ、「その人が本当に英語ができない」ということは容易に分かるはずです。そんな時、私達の感覚だと、ゆっくり話したり、なるべくシンプルな言葉を使って話したりという気遣いをしますよね。私は、そのイメージで初めて米国に行ったわけですが、現実は違いました。彼らの対応は、そんな状況でも予想以上に冷たく、
相手に期待するのではなく、自分自身を高めていかないとダメ
だと強く感じました。
もう一つの衝撃は、センテンスとして成立していない会話特有の表現に、全くついていけなかったことです。よく紹介される"For here or to go"にも思いっきりハマりました。そう聞き取れれば、まだマシだったと思いますが、"or"はほとんど発音されませんので、実際には"For here to go"と聞こえ、完全にパニック状態に。
それと、もっと分からなかったのは"all set"。ホテルのフロントや、お店などで、一通りやりとりを済ませると、この言葉が出てきます。「すべて完了」という意味で、相手が"all set?"と疑問形で語尾を上げる場合は、「それで全部ですか(他に何かありますか)?」という意味、"all set!"の場合は"これで手続きは全て完了です"という意味です。
"all set?"と尋ねられて、他に何もリクエストがなければ"all set!"と言い返せば良いし、"all set!"と向こうから言われたら"Thank you"とでも言い返して立ち去ればいいだけの、お決まりのやりとりなのですが、全く意味が分からないので、これもお手上げでした。似たようなものに、"That's it?"もありますね。
でも、この手の必須表現は、そんなにたくさんある訳ではないので、少し勉強していくだけで、大きな効果が得られると思いますよ。
以上が、初めての英語ワールドでの私の失敗ですが、こういう失敗の良いところは、恥ずかしい思いをすることで鮮明な記憶が残ることです。これだけは、「バーチャル英語学習」では決して体験できませんから、やはり短期間でも「現場で学ぶ」ことは、英会話スキルの習得において非常に有効だと思います。
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